わが家の長女(小4)はADHDの不注意優勢型です。
診断されたのが、小2の冬。そこから約1年半程、アトモキセチンを服用しています。
(アトモキセチンは、ストラテラのジェネリック医薬品です。)
子供がADHDと診断され、薬を飲むのを悩んでいる方、飲み始めたけど不安な方…たくさんいると思います。
その様な方が、この記事を読んで、少しでも気持ちが楽になったり、疑問が解決できたらいいなと思っています。
薬を飲むにあたって、私が不安に感じていた事は以下の通りです。
・薬で行動の変化はあるか
・効果が出るまでの期間はどのくらいか
・ADHDだからこその長所はどうなるのか
・子供になんと伝えたらよいか
私が不安に感じていたことをメインにお話ししていきたいと思います。
疑問点があれば、お問い合わせページにお気軽にコメントしてくださいね。
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ADHDの薬 ストラテラ(アトモキセチン)の効果
娘が薬を飲み始めてから、少しずつ物事が順調に進むことが増えました。

ストラテラ(アトモキセチン)効果が出るまでの期間
初めてストラテラを処方される時にお医者さんに言われた事は、
『ストラテラは、飲んですぐに効果はでないから焦らないように』
でした。
体重に対して何%まで処方出来るという決まりがあるのですが、最初は低量から始めて、副作用の確認をしながら、2週間ごとに少しずつ量を増やしていきました。
娘の場合、効果を実感できたのは、薬を飲み始めてから2カ月半ほどしてからです。
お医者さんのおっしゃる通り、飲み始めの1か月は全く変化はありませんでした。
ストラテラ(アトモキセチン)の効果 具体例
・パニックを起こすことが減った
・宿題を落ち着いてできる日が増えた
・気持ちの切り替えができるようになった
・衝動的な行動が減ってきた
困っていた娘の行動が、完全になくなったわけではありませんが、日常生活に大きな支障がないレベルまで落ち着きました。
それまでは、宿題が分からなかったり、字を間違えたりすると、パニックを起こして、1時間も2時間も泣きわめき、物を投げたり、下の子にあたるなど、手をつけられない状態が毎日のように続いていました。
それが段々と少なくなっていき、今では少しの失敗でパニックを起こすことはほぼありません。
『何か夢中になってやっている事を中断して、他の事をする』という、気持ちの切り替えが苦手なADHD。
だから、「お風呂に入る」「ご飯を食べる」といった普通の事が、娘にとってはとても大きな努力が必要でした。
それが、薬を飲むようになって改善されました。
といっても、一回の声掛けで聞いてくれるようになったわけではなく、10回言っても一切動かなかった娘が、5回くらいでなんとか聞いてくれるかなぁ。という感じです。
それでも、日常生活が送りやすくなったことは、私の負担をとても軽くしてくれました。
ストラテラ(アトモキセチン)副作用
薬を飲むうえで、1番心配なのは副作用についてではないでしょうか?
個人差はありますが、娘の主な症状は、
・頭痛
・眠気
飲み始めて少し薬を増やした時に、軽い頭痛と眠気がありました。
しかし、1週間程で症状が落ち着き、今では特別副作用もなく服用出来ています。
副作用が強く出る場合は、1段階前の量に戻す方法を取るようです。
頭痛や眠気が起こるケースが多いようなので、学校の先生にあらかじめ伝えておいた方が良さそうです。
ADHDの薬 ストラテラ(アトモキセチン)を飲むにあたって不安だったこと
副作用以外にも心配なことはたくさんありますよね。
私が不安に感じていたことは、同じ様に不安に感じる方も多いはず。
不安だったことと、実際にはどうなったのかをお話ししたいと思います。
子供にADHDの薬を飲むことをどう説明したらよいか
わが家の場合は、先生が丁寧に説明してくれました。
まずは本人に困っていることを聞きだす→『それを解決しやすくしてくれる、お助けの薬もあるんだけど飲んでみる?』
簡単に言うと、このような流れです。
娘は、『嫌なことが無くなるなら飲んでみる!』と前向きな気持ちでした。
ADHDという発達障害があることは、この時点では伝えていません。
現在は、ADHDであることを伝えてあるのですが、いつどのように伝えたのかは、また別の記事でお話ししたいと思います。
ADHDの薬を飲む基準は?いつまで飲み続けるの?
お医者さんに言われた事をまとめると、
【飲み始める基準】
・本人や家族が辛い思いをしている
・生活に支障が出ている
【いつまで服薬を続けるか】
・親が良しと思うまで
ADHDだからといって、家族や本人が困っていなければ飲む必要はないし、
いつまで飲むかも、どの程度のレベルを求めるかによる、
との事でした。
最初はちょっと素っ気ない気持ちもしてしまいましたが、本当にその通りで、『飲まないと命にかかわる』というものではないので、子供や自分の生活をどうしていきたいかによるのですね。
「飲むべきなのか」「飲むとしたらいつまでか」
は、本当に人それぞれなのだと思います。
アトモキセチン(ストラテラ)を薬を飲んだら熱中してる事への興味はなくなるの?
当時、娘の行動に限界を感じていた私は、『飲んで落ち着くなら飲んで欲しい』
という思いの方が強かったのですが、心配だった事ももちろんありました。
それは、『良い面までなくなってしまうのではないか』という事。
娘はとにかく本が大好きで、お風呂よりも、食事よりも、本を読んでいたい子でした。
『宿題ができない事や、いつまでもお風呂に入らない、食事も始められない』ということは、下の子もいるので、私からすればとても困る事。
でも、本を読むという事はとても良い事ですよね。
本は、たくさんの知識や教養を与えてくれる、とても良いものなので、
『薬を飲む事で、読書に対する熱量が冷めたらどうしよう。この子の良い所を奪う事になってしまわないか』
と言うことが、心配でした。
同じように、子供がADHDと診断され、薬を飲ませるかどうかを悩んでいる友人も、「子供が好きで熱中できている事が無くなってしまうのか」という点を心配していました。
娘の行動が落ち着いてきた頃、読書への熱量がどう変化したかというと、全く変化はありませんでした。
娘は今も本が大好きで、毎日一冊はサクッと読んでいます。
薬を飲むことで、子供の主となる性格や、興味は変わりません。
大好きな事は、大好きのままで、気持ちの切り替えがしやすくなりました。
ADHDの薬を飲んだ効果 まとめ
薬の効果
・パニックを起こすことが減った
・宿題を落ち着いてできる日が増えた
・気持ちの切り替えができるようになった
・衝動的な行動が減ってきた
薬を飲ませるということは、副作用や、長期的に飲むことへの不安がありますよね。
うちの場合は、強い副作用がなく、効果もしっかりと感じられたので、飲ませていることに後ろめたさはありません。
基本的性格が変わるわけではなく、やっぱり娘は忘れっぽいし、おっちょこちょい。
上手くいかない時に、
『あなたは本当におっちょこちょいだし、忘れっぽいよね~!』
と笑ってあげると、となんだか嬉しそうにしています。
うっかりミスや、不器用なところが多いADHD。失敗を重ねる事で自己肯定感が下がってしまうことも多いそうです。
自己肯定感が高い子は、挫折しにくく、幸福度も高いのだとか。
だから上手くいかないところがたくさんあっても、
『そんなおバカなところもあなたらしくてかわいいよ』
という気持ちはなるべく伝えるように心がけています。
ADHDは得意な事と、苦手な事の凸凹が大きいので、ちょっと悪目立ちしてしまう事もありますが、その子らしさを大切にしながら、本人も周りの人たちも、安定した生活が送れるようになるといいですね。
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